【インド】ポートブレア市内観光①「東のパリ」とも呼ばれたロス島へ

こんにちは、トモ先生(@teacher_tomo)です。

2019-2020の年越し旅行は5年ぶりの一人旅、そして人生2回目のインド旅行。

コルカタからエアインディアの国内線でインド連邦直轄地域アンダマン&ニコバル諸島のポートブレアに到着したトモ先生。朝8:00にホテルへチェックインさせてくれたので、ホテルで朝ごはんを食べて少し休憩してから市内観光へ出発です。

ポートブレアはハブロック島やニール島など周辺のリゾート島へ向かうための中継地点的な位置付けなので長期滞在する旅行者はほとんどいません。でも、ポートブレア市内にも魅力的な観光スポットがいくつかあるんですよ。そのうちの一つがポートブレア沖合にあるロス島(Ross Island)

*ロス島は現在ネタージ・サブハッシュ・チャンドラ・ボーズ島(Netaji Subhash Chandra Bose Island)と名前が変わっていますが、とても長いのでwここでは旧名のロス島を使用します。

ポートブレアを含むアンダマン諸島はもともとイギリス植民地時代の政治犯の流刑地でした。そして当時の行政の中心地として「東のパリ」とも呼ばれるほど華やかに栄えたのがこのロス島という小さな島。

1941年の大地震と1942年からの日本軍侵攻によって放棄されてしまったこの島には、現在でも当時建てられたコロニアル建築の建物や日本軍によって築かれたバンカー(掩体壕/えんたいごう)が多く残っています。もうお好きな方にはたまりませんね!それではさっそく行ってみましょう。

ロス島行きボート乗り場へ

【午前10:00】
まずは写真の「Andaman Water Sports Complex」ゲートから入ってボート乗り場へ向かいます。時計台から約700m、徒歩10分ってところかな。

中へ入るともうインド人観光客でいっぱい!かなり混雑しています!

ボートチケットを購入

ここには写真に写っているような簡易屋台のチケット売り場がいくつも並んでいるので、適当な売り場に声をかけてみてください。

料金表
  • ロス島往復ボート/350ルピー
  • ロス島+ノースベイ周遊/750ルピー
  • ノースベイ往復/550ルピー
  • ジェットスキー/600ルピー〜
ボートスケジュール

だいたい朝8:30〜午後15:00くらいまで。
海況や観光客の混雑度によってかなり時間変更があるようで、風の強い日はボートが運休になるためロス島へは行けません。またボートをチャーターすることも可能なので現地で要交渉。

ロス島だけを見たいのでロス島往復ボートチケット(350ルピー=約540円)を購入。どこの売り場で買っても値段は同じみたいだよ。チケットを渡され、他の客と一緒にしばし待機。

とにかくインド人観光客の数が多くて、ぼやぼやしていると自分の乗るボートがわからなくなってしまいます。アンダマン諸島はインド人に大人気の旅行先なんですねー。

ボートに乗りロス島へ

【午前10:20】
お呼びがかかったのでボートに乗り込みます。この日は風がめちゃくちゃ強くてボートに乗るの大変!一人ずつゆっくりと落ちないようにw

ボートは定員10名。全員がライフジャケットを着用完了したところでロス島に向けて出発。

ロス島に到着したら入場チケットを購入

【午前10:30】
波が高くてかなり揺れたけどわずか10分ほどでロス島に到着。下船するとすぐにチケット売り場があるので列に並びます。

チケット売り場そばには日本軍が築いたバンカー(掩体壕/えんたいごう)がありました。Japanese Bunkerって書いてありますね。インドのみなさんまずはここでバチバチ記念撮影。

ここでチケットを購入します。島内への食べ物の持ち込みは禁止ですがお水くらいは大丈夫そうです。

ロス島入場チケット(30ルピー=約50円)

入場料は現在インド海軍が管理するロス島の維持管理費に充てられるようです。外国人観光客の入場料をもっと高くしてもいいのに…たった50円なんて申し訳ない。

ロス島散策開始

【午前10:40】
さて、それではいよいよロス島内を散策します。

「帰りのボートは昼12:00に出発するから遅れないように!」と言われたので、ロス島滞在時間はわずか90分!チケットを買うのに並んだから残り80分で散策しないといけないよ!

↑写真の行列は、島内を20-25分かけて主要ポイントだけ効率よく観光するゴルフカートに並ぶ人たち。一人80ルピー(=約130円)で歩くことなく快適に観光できるそう。ただ乗るまでに何分待つことやら…。

トモ先生は時間の許す限りすべてのポイントを見て歩きたかったので徒歩!行くぞ!

まずは歩き始めてすぐに出会ったこのカワイイ建物はFarzand Ali Store。商店だったのか倉庫だったのかわかりませんが、現在は内部が写真の展示スペースになっていました。

時間がないのでサクサク歩きますよ。

ここはPrinting Pressと書いてあるので印刷所だったのかな。

朽ち果てた建物に木のつたが絡まって侵食していて、なんだかカンボジアのアンコールワットみたいな雰囲気。お好きな方にはもうたまらないよね。

印刷所のとなりにはPower House/発電所がありました。こちらもステキ。

海沿いに建つのはWater Distilling Plant、水の蒸留濾過装置の跡。当時から安全な飲み水の確保が重要で、かなり早い時期から導入されていたようです。

こちらはBakery、パン屋さんがあったのかな。当時はどんなパンを作って売っていたのか、思いを巡らせるだけでワクワクしてきますね!

ここがパン屋さんの店舗部分だった建物みたいだよ。かなり立派ですね。

ステキコロニアルなパン屋さん。

ロス島内は歩道が整備されていて歩きやすいのですが、ひっきりなしにゴルフカートが通るので歩く時は気をつけてくださいね。

ずっと廃墟ばかり見ていてもアレなので美しい海を眺め休憩。海はとてもキレイですが残念なことに砂浜はありません…まあ海遊びする時間もないんだけどw

Surordinate's Clubはダンスホールだった建物で、当時イタリアから運んだステンドグラスで装飾されていたそうです。

ここが当時の社交の場だったんだね。

さてどんどん歩きますよー。島内にはいたるところに英語の案内サインがあるので、もし見たいものが決まっている場合はサインを頼りにサクサク進みましょう。

階段を上って丘の上的な場所に建つのがCommissioner's Bungalow。イギリス植民地政府の弁務官住居だったところみたい。

住居跡がもうこんなにアンコールワットというかラピュタというかすごい廃墟っぷりw

インド人にもお好きな方がたくさんいるようで、高そうなカメラでバシバシ撮影してました。

ここはTroop's Barrack、イギリス軍の兵舎跡。

英国国教会やテニスコートや大きなキッチンなど設備は整っていたみたい。

Naval Coastal Batteryは…インド海軍の沿岸要塞ってことかな。

突き当たりは展望台のようになっていて、さらに下に下る階段がありましたが時間の関係でここで引き返します。

うほー、もうたまりませんね。廃墟好き、侵食好きはぜひロス島へw

Presbyterian Churchは長老派教会跡。崩壊が進んでしまっているようで、内部に入れないよう囲いがしてありました。みなさんズカズカ中に入っていってたけどw

島の中央には大きな池がありました、貯水池だったのかな。

駆け足になってしまいましたが、だいたい見たいところは見たのでスタート地点へ戻ることにします。

海のそばに建つこの廃墟はOfficer's Quarter…役員室?オフィス的な建物だったのかな。

この日は雲のほとんどないお天気で、暑いけど気持ちのいい日でした。

ここにも日本軍のバンカー(掩体壕/えんたいごう)がありました。日本軍はアンダマン諸島に約300ものバンカーを築いたそうですよ。

海はキレイだしトモ先生の大好きな廃墟系コロニアル建築は山盛りあるしで、もっとロス島でゆっくりしたいなあ。

ロス島内のその他施設など

島内にはレストラン、というか簡易食堂が一軒だけあるので、お腹が空いてどうしようもない人はここに駆け込みましょう。

島内で売られているココナッツウォーターは一律50ルピー(=約80円)。ロス島に住むシカさんたちもたまにお出迎えしてくれます。

トイレはスタート地点に一ヶ所だけあるので、散策前に済ませましょう。

ボートに乗りポートブレアへ戻ります

【昼12:00】
約束の時間になったのでボート乗り場へ戻ります。

実はトモ先生、「ここインドだし他のお客さんたち絶対時間通りに戻ってこないから少しくらい遅れても大丈夫だろ」って思っていたんです。

全員時間ぴったりに集合!!!すごい!!!www

帰りは若干波がおさまって快適な船旅となりました。

【午後12:15】
行きと同じく10分ほどでポートブレアのボート乗り場に到着。ここで解散となります。

ボート乗り場そばには2004年のスマトラ島沖地震の記念碑があります。ポートブレアを含むアンダマン&ニコバル諸島には高さ10mもの津波に襲われた地域もあり、判明しているだけで7,000人もの方が亡くなったそうです。

ロス島まとめ
  • イギリス植民地時代に当時のアンダマン諸島地域の行政の中心として栄えた島。
  • 1941年の大地震と1942年の日本軍侵攻によって島ごと放棄される。
  • 島内には当時のブリティッシュコロニアル建築の建物が多く残っている。
  • 日本軍が築いたバンカー(掩体壕/えんたいごう)も残っている。
  • 観光の所要時間はトータル約2時間30分。
  • 島内の滞在時間は約90分、一通りすべて見るならかなりの駆け足散策になります。
  • おすすめ、ぜひ行ってみてください。

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