こんにちは、トモ先生(@teacher_tomo)です。
7月の話になるのですが、ボルネオ島にあるマレーシアのサバ州とサラワク州を周遊旅行してきました。
ボルネオ島東部の街サンダカンにやって来たトモ先生。タイトなスケジュールのためたった1泊の滞在なのですが、朝から丸一日たっぷり時間があるので午前中はモリモリ観光しながら歴史のお勉強。
午後からは、サンダカン市内に点在する史跡を訪ねて「サンダカン・ヘリテイジ・トレイル/Sandakan Heritage Trail」という散策ルートをゆっくり歩いてみました。イギリス植民地時代(イギリス領北ボルネオ時代)の建物も残っているそうで楽しみ。
*10月8日現在、サンダカンには外務省から渡航中止勧告が出ています。
【危険度レベル3】
●サバ州東側の島嶼部及び周辺海域並びに一部のサバ州東海岸(サンダカン,ラハ・ダトゥ,クナ及びセンポルナ周辺地域)
サンダカン市内には写真のような史跡散策ルートの案内地図がいたるところに設置されています。今回は、(順番は多少違うのですがw)この散策ルートに沿って歩いてみます。
まず最初に訪れたのは、サンダカン市内を望む小高い丘に建つ「アグネス・キースの家/Agnes Keith's House」。1925年からこの地に住んでいたイギリス人駐在員家族のお家です。
家の内部は博物館となっており入館にはチケット(15リンギット=約380円)が必要。
このチケットは共通入館チケットで、他にコタキナバルのサバ州立博物館、キナバタンガンという場所にある博物館へも入館できます。もっと早く知りたかったw
入口で靴を脱いで中に入ると、当時の写真や貴重な資料が展示されています。ちなみに館内はエアコンがかなり効いているので、人によっては羽織るものが必要です。
木造の家は1947年に再建され定期的に改修されているのでオリジナルのものではありませんが、それでも当時の雰囲気を感じることができます。
駐妻だったアグネス・キースが、イギリス領北ボルネオ滞在時代の生活を描いた著書「風の下の国」「三人は帰った」「白人の帰還」は、日本でも翻訳されています。
これはバースデイパーティーの写真かな。
同じ構図で撮ってみました、なんだかうれしい。
さて、アグネス・キースの家を出発して散策ルートの地図通りに歩いて次の史跡へ…写真の突き当たりのあたりになんか古い階段の跡があるらしいんだけど…。
あった!これは戦前にあった中国領事館の建物の跡だそうです、階段だけが残ったんだね。でもここ…駐車場の裏手になっててポイ捨てのゴミが多くて汚いw
階段を見た後は、シンガポール通りの坂道を下って中国寺院を見学しましょう。
ここはGoddess of Mercy Chinese Temple (观音庙/Tokong Kun Yam) という、1868年に建てられた中国寺院。
内部は自由に見学させてもらえます&写真撮影もOK。
次にやって来たのは、地元サバ州で産出した石を使い1893年に建てられた「聖ミカエル教会/St. Michael and All Angels' Church, Sandakan」。ゴシック様式の重厚感あふれる美しい教会です。
礼拝時間以外に教会へ入るにはチケット(10リンギット=約260円)が必要。教会となりの建物内で係員から購入します。
この教会、第二次世界大戦中の爆撃によって屋根が焼失し壁だけが残りましたが、その後修復されオーストラリアからの援助で美しいステンドグラスも設置されました。
サンダカン広場に面して建つこの黄色い派手な建物は、1887年に建てられたサンダカン最古の中国寺院「Temple of the Three Saints (三聖宮/Sam Sing Kung Chinese Temple)」です。
こちらも内部は自由に見学させてもらえます。でもサンダカン最古のお寺ということだけど建物新しくない?再建されたものなのかな。
市内中心部に戻って来ました。これは「ウイリアム・プライヤー記念碑/William Pryer Monument」。港湾の整備や奴隷制の廃止など、近代サンダカンの発展に寄与したイギリス人の記念碑です。
記念碑の向かいにあるのは「サンダカン遺産博物館/Sandakan Heritage Museum」。トモ先生は開館時間内に行ったのですが、なぜか受付に人がおらず周囲に誰もいなかったため中には入っていません…。入館無料だそうです。
散策ルートの最後は、100年以上の歴史を持つというサンダカン最古のモスク「Masjid Jamek」。気軽に入っていけそうな雰囲気では無いので外から写真だけ。
サンダカンの繁華街は海沿い。大きなショッピングモールやシェラトンホテル、多くのショップは海沿いに集まっています。
天気が良ければ最高なんだけどねーw でも小さな街のほのぼののんびりした雰囲気は大好きです。
いかがでしたか?サンダカンを訪れる方はおそらくテングザルが目的だと思いますが、市内散策もなかなか楽しめますよ。外務省から渡航中止勧告が出ているためオススメできないのが残念ですが、機会があればぜひサンダカンへ。