【中国】旧フランス租界の湛江(Zhanjiang)を市内観光

こんにちは、トモ先生(@teacher_tomo)です。

昨年の話ですが、2019年12月に中国へ行ってきました。

今回の旅のきっかけは、旅行情報系サイトで「中国の湛江市に残るフランス租界時代の建物」という記事を見かけたこと。コロニアル建築の建物が大好きなトモ先生は行く前から大興奮w

でも実際に行ったらバスの所要時間をうっかり読み間違えてしまい、湛江に到着したのが午後…。湛江市内観光の時間が半日しかありませんでしたが、駆け足でフレンチコロニアル風のステキ建物を探しました。

まず最初に

湛江市内に残るフランス租界時代の建物は、主に市内南部の霞山区と、市内北部の赤坎区に多く残っています。両区は10km以上離れているので、時間があれば路線バスで、時間がなければタクシーで移動しちゃいましょう。

湛江市南部の霞山区

湛江市南部の霞山区に残るフランス租界時代の古い建物は、主に上記地図の青線で囲まれたエリアに集中していました。徒歩でも十分観光できますよ。

北海からバスで湛江に到着したトモ先生。到着バスターミナルが市内南部の霞山区だったので、先に観光をしてからホテルへチェックインすることにしました。

バスターミナルそばのバス停から路線バスに乗って霞山区の中心へ入ったところ、何やらコロニアルの匂いのする建物を見かけたので、ここがどこかわからないまま本能で途中下車w

まずは「东堤路」という通りを少し歩きます。交通量が多くてゆっくり写真なんて撮れないや!みんなスピード出すから怖い怖い!w

角にある建物のこういう丸みを帯びたフォルムが好き。でもこの建物はそこまで古くはなさそう。

生活の息吹が感じられるんだか感じられないんだかの細い通りですが、今にも朽ち果てそうな建物がそのまま残っています。

建物は一部崩壊してラピュタのように樹のツタがからまっている部分もありますね。

ここはどうやら市場的なエリアのようで、釣具屋さんや漁業関係の道具を売るお店もとても多いです。建物1階と2階のアーチにフランスの薫りを感じます。

この白い建物は市場?倉庫?ぐるりと塀で囲まれていたので外から全体像を把握できなかったのですが、ここもフランス租界時代に建てられたような雰囲気があります。

このエリアには街路樹が多く植えられていて、しっとりと落ち着いた街並みです。

これは「天主教湛江教区/Diocese Catholique De Zhanjiang」。1903年に建てられたカトリック教会です。

ここは人気の撮影スポットなのかな?中国人旅行者がひっきりなしに訪れては記念撮影をしていました。礼拝の時間ではなかったので扉は閉まっていました。

そして湛江に残るフランス租界時代の建物の中で一番有名なのがここ「広州湾法国公使署旧址」です。正面からのフォルムがとてもステキ。

1903年に建てられたコンクリート製の建物は旧フランス大使館(公使館)。現在館内は博物館になっており、湛江市の歴史展示を鑑賞することができます。入館無料ですが、入館時に記帳をしてください。

【開館日時】
9:00-17:00(月曜日休館)

広州湾法国公使署旧址の道路を挟んだ向かいには「広州湾法国警察署旧址」という旧フランス警察署の建物があるのですが、工事中のため中に入ることができませんでした。

どうやらこの辺一帯を再開発するようなのですが、古い建物は取り壊さずになんとか保存の方向へ持っていってもらいたいものです。

この立派で重厚な3階建ての建物は1917年に建てられた旧フランス商業銀行。現在は中国工商銀行として利用されています。

第二ぶらじる丸が保存されている海上城市場

湛江市南部の観光を終えたトモ先生はバスに乗って海浜公園の「海上城市」へ。

ここにはとある大型船があるのですが…残念ながら中には入れませんでした。

湛江の海浜公園に係留されているこの大型貨客船は、第二次大戦後に日本人移民を南米へ輸送するために建造された「第二ぶらじる丸」。

三重県鳥羽市で観光施設として利用された後、1996年に解体のため日本から中国・上海へ曳航されましたが、湛江の中国企業に買収され「海上都市」という観光施設になっています。ただ、2019年12月5日現在閉鎖されてしまった模様で内部には入れませんでした。

湛江市北部の赤坎区

湛江市北部の赤坎区に残るフランス租界時代の古い建物は、主に上記地図の青線で囲まれたエリアに集中していました。徒歩でも十分観光できますよ。

市内南部の霞山区と同じく、ここ赤坎区にもフランス租界時代の建物が多く残っています。

こちらは「広州湾商会会址」。1899年に建てられた当時の商工会議所的な建物で、この辺りは商業が盛んなエリアだったそうです。

とてもステキなんだけど、そろそろ朽ち果てそうな建物は取り壊されてしまうのかな…。

日が暮れてホテルへ戻る途中に見つけたステキな建物。1階はバイクショップや薬局が入っていたけど、建物に「旅店」と書いてあるので元々はホテル(宿泊施設)だったようです。詳細がわからずちょっと消化不良w

最後に

いかがでしたか。トモ先生は日没までの4時間しか観光する時間がなかったわけですが、駆け足でなんとか消化しました。

湛江はどちらかというと地味な街ですが、お時間が許すのならぜひ一日時間を作ってゆっくり市内観光をしていただきたいと思います。

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